
「お互いさま」って、本来は優しい言葉のはずなのに...
夫との会話の中で「お互いさまだよね。」とこの言葉を聞くたびに、
なぜか、胸の奥がモヤッとしてしまうことがある。
「え? それってお互いさまで片づけること?」
「私の気持ちは、置き去り?」
そんな違和感を抱いたことがある人、きっと少なくないんじゃないかな。
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私が使う「お互いさま」は、歩み寄りの言葉
わたしにとって「お互いさま」は、
お互いが人間としてまだいたらなくて、時には失敗もあるよね、という前提の上にある言葉。
責めるでもなく、逃げるでもなく、
「じゃあ、これからどうしようか?」とこの先を一緒に考えるための言葉として使ってる。
たとえば家事や育児の中で、わたしが少し余裕をなくしてしまったとき。
夫が「オレも仕事が忙しくて」と言う。
そんな時に「まぁ、お互いさまだね」って言い合えたら、
そこには対等さと、お互いを理解しようとする気持ちがあると思うの。
▼謝れば終わりじゃない
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夫の「お互いさま」は、ちょっと違う
でも夫にとっての「お互いさま」は、
「俺だけが悪いわけじゃない」「お前にも原因があるでしょ」という意味に聞こえてしまう。
きっと本音では「俺ばっかり責めないで」と言いたいんだと思う。
だから、夫の「お互いさま」には、辛さを分け合うよりも、
自分を守るための都合のいい言葉に聞こえるんよね。
結果的に、その言葉によって、逆に距離を感じてしまう。
同じ「お互いさま」でも、わたしの中ではまったく違う意味に聞こえるのよね。
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「お互いさま」同じ言葉なのに、なぜこんなに伝わらないの?
きっとそれは「言葉の目的」と「感情の向き合い方」が違うからだよね。
わたしは「分かり合いたい」と思って使っている。
一方、夫は「自分が責められるのを避けたい」と思って使ってる。
つまり、同じ「お互いさま」でも
わたしは手を差し伸べるために、夫は自分を守るために使ってるんだと思うのよ。
さらに、
感情との向き合い方も違う。
わたしは相手の辛さも自分の辛さも両方見つめようとするけれど、
夫は相手の辛さを見ることはなく、自分を保つことで精一杯。
だから、表面の言葉は同じでも、心の向きが真逆。
分かり合えないのも当然だよね。
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「お互いさま」は中立じゃない
わたしが夫の「お互いさま」にモヤモヤした理由はきっとここ。
本来、「お互いさま」は日本らしいとても心温まる言葉。
でも、使う人の「姿勢」でこんなにも意味が変わってしまうんよね。
相手の辛さも、自分の辛さも、
どちらも大切にしようとする人が使えば、それは「思いやり」になる。
でも、自分の正当化や防衛のために使えば、それはもう「言い訳」だよね。
言葉の意味がズレてるのが悲しいんじゃない。
夫が自分を守ることに精一杯で、わたしと「向き合う姿勢」がないこと。
それがいちばん悲しい現実なのかもしれない。
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最後に

お互いさま
本来は、思いやりのある人だけが使える言葉なのかもしれないね。
だからわたしは、
言葉の意味よりも、そこに込める「姿勢」を大事にしていきたいと思ってる
「お互いさまだからいいよ」ではなく、
「お互いさまだから、これからどうしようか」
これこそが、夫婦の関係を良くする一歩なんだと思う。
同じ言葉でも、目的が違うと伝わり方が変わる。
あなたにとっての「お互いさま」は、どんな意味を持っていますか?
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